最終更新日:2026年8月17日
バイオマス発電問題を考える

舞鶴での成功体験を全国の支援へ
このサイトは、京都府舞鶴市で計画されたパーム油火力発電所への反対活動から始まりました。
地域住民による調査、情報公開、住民説明会への参加、行政・事業者への働きかけを重ね、舞鶴での発電所計画は撤退しました。
その経験と蓄積した資料を生かし、現在は全国各地で起きているバイオマス発電の問題について、調査・検証・情報提供・住民支援を行っています。
このサイトの原点
「舞鶴にパーム油火力発電所なんかいらん!」から始まりました

このサイトの原点は、京都府舞鶴市で計画されたパーム油火力発電所です。
当時、地域住民によって「舞鶴西地区の環境を考える会」が立ち上がり、発電所の安全性、周辺環境への影響、燃料となるパーム油の問題、事業の採算性などについて調査を続けました。
住民説明会への参加、情報公開請求、行政や事業者への働きかけなどを重ねた結果、舞鶴での発電所計画は撤退しました。
「舞鶴西地区の環境を考える会」は目的達成後に解散しましたが、そこで得た経験や資料は、その後の全国各地での支援活動につながっています。
舞鶴から全国へ
舞鶴で得た経験を、同じ問題に直面する地域へ
舞鶴での活動終了後、全国各地からバイオマス発電に関する相談や情報が寄せられるようになりました。
私たちは、舞鶴での住民運動の経験を生かし、ウータン・森と生活を考える会、FoE Japanなどとも連携しながら、各地域の住民と情報を共有し、問題の調査や活動を支援してきました。
これまで関わってきた主な地域です。
約66MWのパーム油火力発電所計画に対し、署名、行政への働きかけ、環境NGOとの連携、金融面への働きかけ、株主総会などを行いました。
→ 計画撤退
実際に稼働したパーム油発電所で発生した騒音・悪臭などの生活環境問題について、地元住民の活動を支援しました。
→ 発電事業廃止・発電施設撤去・廃炉
宮城県石巻市で計画された約102.75MWの大規模液体バイオマス発電事業について、住民活動、燃料変更、事業計画などを継続的に調査・発信しています。
→ 現在も着工の目処立たず
福岡県田川市で計画された、国産未利用材や排熱利用型農業を掲げる木質バイオマス発電事業について、住民支援・情報発信を行っています。
→ 施設建設後も営業運転開始を確認できず、現在も膠着状態
岡山県美作市で計画された約10MW級の木質バイオマス発電所について、住民が早い段階から質問状、署名、情報発信などを行いました。
→ 計画用地取得に至らず、建設計画断念
岐阜県恵那市明智町で計画された、排熱を利用したエビ養殖併設型の木質バイオマス発電事業について、地元住民の初期活動や勉強会を支援しました。
→ 計画中止
日本三大うどんの一つ「水沢うどん」で知られる群馬県渋川市伊香保町水沢で計画された木質バイオマス発電事業について、住民活動、金融機関への働きかけ、株主総会などを支援しました。
→ 大手出資企業が撤退し、計画は頓挫
私たちが各地域で大切にしてきたのは、
外部団体が運動の主役になるのではなく、地元住民自身が主体となって動くこと
です。
私たちは、舞鶴・福知山などで得た経験や、全国各地の事例、環境NGOの知識を共有し、それぞれの地域に合った方法を一緒に考えてきました。
そして、これまでの経験から強く感じているのは、
計画の早い段階で相談し、住民自身が動き始めることが非常に重要
だということです。
近くでバイオマス発電計画が出たら、まずご相談ください
バイオマス発電問題では、
初動が非常に重要です。
「まだ詳しい計画が分からない」
「正式な説明会も始まっていない」
「地域で数人しか問題を知らない」
そんな段階でも構いません。
むしろ、計画が固まる前だからこそできることがあります。
私たちはこれまでの活動経験をもとに、
事業計画の確認。
事業者や出資企業の調査。
住民説明会での質問。
署名や地域活動。
金融機関への働きかけ。
ホームページや情報発信。
株主総会という方法。
など、地域の状況に応じて一緒に考えます。
必要に応じて、
個別相談
オンライン勉強会
現地での勉強会・講演会
にも対応します。
オンラインであれば、遠方でも比較的早く対応できます。
困っている地域がゼロから活動を始める必要はありません。
先に経験した地域の知識を使ってください。
バイオマス発電反対運動 成功の秘訣
これまで全国各地の問題に関わってきた中で、共通して見えてきたことがあります。
初動が大切。
地元住民が主体になる。
行政や議員だけに任せない。
事業者だけでなく、出資企業や金融機関まで調べる。
質問、署名、ノボリ、ホームページ、メディア、金融機関、株主総会など複数の方法を組み合わせる。
美作、明智町、渋川など、計画が本格化する前から住民が動いた地域では、発電所が建設されないまま計画が終わったケースもあります。
私たちが実際の現場で経験してきた方法をまとめました。
バイオマス発電 よくある質問
「バイオマス発電は本当に環境に良いの?」
「騒音や臭いは大丈夫?」
「火災は起こらない?」
「国産木材なら問題ない?」
「行政や議員に頼めば止められる?」
「署名は意味がある?」
「計画を本当に止めることはできる?」
こうした、住民の方からよくいただく質問をまとめました。
バイオマス発電の基本から、燃料、騒音、火災、FIT、住民説明、署名、金融機関、株主総会まで、これまでの経験をもとに分かりやすく紹介しています。
私たちが調べていること
バイオマス発電は本当に「環境にやさしい発電」なのか
バイオマス発電には、燃料調達、環境負荷、安全性、事業採算性、行政の関わりなど、さまざまな課題があります。
このサイトでは、「再生可能エネルギーだから良い」と決めつけるのではなく、資料や事実をもとに一つひとつ検証しています。
- 木質チップ・PKS・パーム油など燃料の調達
- 海外燃料への依存
- CO₂削減効果
- 森林破壊や生態系への影響
- 騒音・低周波音・悪臭など周辺環境への影響
- 火災・爆発などの事故リスク
- 地震・津波・液状化など災害時の安全性
- FIT・FIPなど公的支援制度
- 事業の採算性
- 事業撤退時の責任
- 行政と事業者の説明責任
- 住民への情報公開
地域ごとの事情を確認しながら、事業者や行政の説明だけで判断せず、公開資料や現地情報、住民の声をもとに検証を続けています。
主な活動
調査・検証
事業計画、燃料、採算性、立地条件などを調べます。
情報公開
行政資料や公開資料を確認し、事実を整理します。
住民支援
説明会、後援会、署名、地域活動を支援します。
情報発信
ホームページやSNSで問題を可視化します。
最新のバイオマス発電情報
全国各地で起きているバイオマス発電に関する問題、事故、事業計画、住民活動、制度の動きなどを紹介しています。
最新の記事から、現在どの地域で何が起きているのかをご確認ください。
活動記録を残す理由
過去の経験を、次の地域のために
バイオマス発電をめぐる問題は、地域が違っても似た構造を持つことがあります。
過去にどのような説明が行われたのか。
住民は何を調べたのか。
行政や事業者はどう対応したのか。
その後、事業はどうなったのか。
こうした記録を残すことは、次に同じ問題に直面する地域にとって大切な資料になります。
このサイトでは、舞鶴での活動を原点として、福知山、石巻、田川、美作など、これまで関わってきた地域の記録や資料をできる限り残しています。
過去の経験を埋もれさせず、次の地域で同じ問題が起きたときに役立てることも、このサイトの大切な役割です。